2024.06.16

タンパク質を摂ろう!

現在、金沢市ではすこやか検診の事業が5月からはじまっております。

血液検査で総蛋白(TP)が低かった方もおられるかもしれません。じゃあタンパクを

摂ればいいんでしょ?そうなのですが・・・

タンパク質はアミノ酸と呼ばれる基本的な構成要素からなっております。

別にアミノ酸を食べているわけではなく・・・食べたものをアミノ酸に分解されるのです。

胃で消化されたお肉はアミノ酸になって小腸に運ばれて、小腸粘膜からアミノ酸が吸収されます。

吸収されたアミノ酸が血液中を流れて細胞内に到達し、細胞内でアミノ酸が特定の順番に連結され、

タンパク質として再度合成されます(タンパク質合成反応)。

合成されたタンパク質は、できた種類によって働きが異なってきます。コラーゲンやエラスチンは

皮膚や爪などを構成するために、成長ホルモンやインスリンなどはホルモンとして関与します。

私たちのカラダは約20%はタンパク質だと言われており、タンパク質はアミノ酸からできているので

体の約20%はアミノ酸なので、50㎏の人であれば10㎏ものアミノ酸が含まれているのです。

一口にアミノ酸と言っても500種類以上ありタンパク質の材料とされるのは約20種類なのです。

実は人体で生成できない9種類の必須アミノ酸なるものがあり、アミノ酸スコアがあります。

「食品に含まれている必須アミノ酸が、必要量をどれくらい満たしているか」で算出されます。

このアミノ酸スコアでは、必須アミノ酸のバランスがとても重要で、必須アミノ酸9種類の摂取が

きちんと含まれていることで、アミノ酸スコアが高くなり、十分なたんぱく質が生成されるのです。

では、どんな食品がアミノ酸スコアが高値(100が理想的)なのかを見ていきましょう。

木綿豆腐、ひきわり納豆、おから、牛乳、ヨーグルト(無糖)、カマンベールチーズ、マイワシ、

シラス干し、鮭、鶏むね、豚ロース、輸入牛ももなどは100です。

玄米67,精白米56,食パン33,ピスタチオ81,きな粉86,ニラ92,ホウレンソウ97

など複数の食品を組み合わせて摂取することで、アミノ酸スコアも栄養バランスも維持改善できます。

低栄養から脱却しましょうね。