また、変なタイトルつけやがって！！とお思いの方もおられるでしょう。

ディジュリドゥはオーストラリア先住民族のアボリジニの楽器で、ユーカリの木から

つくられているらしいです。いったい何の話だと思っていただければありがたいです。

この楽器が巣眠時無呼吸症候群の治療に効果があるとのことでイグノーベル賞を受賞

した話です。睡眠時無呼吸症候群は眠っている間に呼吸が停止してしまう病気で

肥満や顎が小さくて上気道がせまくなり、場合によっては気道がふさがれてしまうことが

原因とされています。日本人は40，50代の男性に多く、強烈ないびきや、日中の眠気に

つながってしまい、居眠り運転や労働災害につながってしまう可能性もある疾患です。

受賞者はスイスのかたでスアレスさん。通常の治療が嫌で、喉周りの筋肉を鍛えるのに

このディジュリドゥの練習が良いと思いつき毎日練習したところ、いびきと日中の眠気が

見る見るうちに改善したとか。チューリッヒ大学で中等度の睡眠時無呼吸症候群患者25人を

対象にした研究で、4か月吹き続けた結果、睡眠時無呼吸症候群の重症度を示す数値は半減し、

日中の眠気が改善されただけでなく、配偶者・パートナーもいびきが無くなったのでよく眠れる

ようになり、平穏な家庭生活が訪れたとのこと。

この楽器が効果的だったのは、筋肉を鍛えられただけでなく、循環呼吸という呼吸法を練習したこと

が原因ではないかとされています。色々なアプローチがあって面白いですね。

Amazonで調べると1万円以内で購入できるものもありますが、まずは通常の治療をお勧めします。

※循環呼吸＝楽器を演奏するときに口から息を吐くと同時に鼻から息を吸う演奏法のこと

鼻詰まりがあるとダメですね。