2026.02.25

ドライマウス

昨日の話題は皮膚が乾燥することでした。ここ最近、口腔内が乾燥するドライマウスに悩んでいる人が増えているようです。ドライマウスでは、唾液の分泌が少なくて口や喉が異常に渇くのが特徴です。私は専門ではありませんが、ドライマウスの診断で10分間、味のないガムを噛んで口の中に分泌される唾液の量が通常20ml以上らしいのですが、その半分の10ml以下になると診断されるようです。ドライマウスが疑われる症状としては、夜目が覚めて水を飲むことがある。酸っぱいものを口にすると頬が痛む、唾が泡っぽい、歯茎や頬の内側に食べ物がつきやすい、舌や唇が切れることがある、声が掠れる、鼻が乾くなどです。このような症状があれば一度ご相談ください。血液検査を行って必要性に応じて専門の外来をご紹介いたします。唾液には硬いものを包み込んで口や胃を守ったり、口から入る菌の繁殖を抑えたりする働きがあります。このため、ドライマウスを放置しておくと、口や喉の渇きばかりでなく、食べ物が飲みにくくなるし、しゃべりにくくなります。さらに口臭や虫歯がひどくなったり歯周病になりやすかったりします。舌の上にある味覚を司っている味蕾(みらい)細胞がすり減って味覚が損なわれることだってあります。口の中が乾くというのは、更年期障害やシェーグレン病という中高年の女性に多い病気の特徴でもあります。これまでドライマウスの8割は中高年女性でしたが、最近になり男性患者さんが増えている印象です。この男性ドライマウス患者の増加には仕事上のストレスで緊張状態が続き、唾液の分泌をコントロールしている自律神経の失調が関与しているとのことです。また、喫煙やアルコール摂取を過剰にしている場合も唾液の分泌を抑制しているようです。たまに外来でも見かけますが、内服しているお薬の影響でドライマウスになることもあります。その理由は、薬が肝臓内で分解される際にできる代謝産物が脳からの唾液分泌指令が唾液腺に到達するのを妨害しているからです。ドライマウスに特効薬はありませんが、口腔内を潤わすスプレーやジェル状の保湿剤を用いると症状を緩和させることができます。またスポーツドリンクやお茶などの水分をまめに摂ることも良いでしょう。実はガムを噛むようにしていると唾液腺に機械的な刺激が持続的に加わることや、口の周囲の筋肉が鍛えられることで唾液の分泌が促進されます。義歯(入れ歯)をされている方は調整で改善することもあります。ご参考に!