2025.11.05

ロナルド・レーガンの公表

第40代米国大統領のロナルド・ウィルソン・レーガン大統領は、1989年に共和党の

ジョージ・ブッシュにその座を譲りホワイトハウスを去っています。その4年後の1992年に

アルツハイマー病と診断を受けています。レーガン大統領といえば、中曽根さんと仲良し

で小学生ながらそう思いながらテレビを見ていた記憶があります。レーガンは、冷戦終息に

貢献したということで英国のエリザベス2世女王からナイトの称号を許されたのです。

病状は年を追うごとに悪化進行し、人前に出ず、静かでプライベートな環境で余生を送らざるを

得なくなりました。妻のナンシーさんは自宅にホワイトハウスの執務室を再現し、新聞を読む

などの執務を毎日数時間行うことによって病状の進行阻止を試みたようです。1994年に死亡した

ニクソン大統領の葬儀に出席したことが、最後に公の前に姿を現した最後の日となりました。

同年11月に5日にレーガンは、国民に宛てた手紙という形でアルツハイマー病の病状を公表した

のです。I now begin the journey that will lead me into the sunset of my life「私は今、

私の人生の黄昏に至る旅に出かけます」のくだりは、最後のメッセージでもあり多くの人々に

感銘を与えました。2001年に転倒して腰部を骨折したことで健康状態が不安定となり、2004年

6月5日に肺炎のために死亡したのでした。娘のモーリンは父の生前から全米アルツハイマー病協会

の理事として活動していたのでした。