インフルエンザワクチン接種
9月27日にもインフルエンザワクチンの話題を記載しましたが、書くスペースの問題で
本日分に書こうと思います。今年は、下のような株の選定でした。正直へーとしか思いません。
昨年度つまり令和5年度モデルとの違いは、Aのカリフォルニアが昨年はダーウィンだった。
という事です。偉い先生たちが色々考えてこれが来る(流行る)!と結論づけたのでしょう。
A/Victoria(ビクトリア) /4897/2022(IVR-238)(H1N1)pdm09
A/California(カリフォルニア) /122/2022(SAN-022)(H3N2)
B/Phuket (プーケット) /3073/2013 (山形系統)
B/Austria(オーストリア) /1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)
昔といっても2015年以前はAが2株でBが1株だったのです。インフルエンザウイルスは毎年のように
抗原を変化させます。我々はこれを連続抗原変異と呼んでいます。
変化したらダメじゃーんと思いますよね。でも同一亜型内でのわずかな抗原性の違いに対しては
ワクチンによる抗体がある程度誘導されて(寄せてくれる)免疫を獲得できるのです。
H1N1がH1N2程度であれば似ているから免疫つくっちゃうよーという感覚に近いでしょう。
ただし、抗原性の異なる亜型の誕生を不連続性抗原変異と言いますが、これに対しては
ワクチンの効果が期待できません。例えば、鳥インフルエンザはH5N1やH7N9という亜型ですが、
これらにはワクチンの効果が期待できないことになるのです。
ちなみにH 5N1の死亡率は53%、H7N9は40%と非常に高く2類感染症に指定されています。
今年のワクチンは当たりましたね!インフルエンザワクチンを打っていて良かったねと言いたいですね。
任意接種であり、卵アレルギーの方には要注意ですが、経口摂取が可能であればまず問題ないでしょう。
今年もこの時期が参りましたので、ワクチン接種はいりたに内科かかりつけクリニックへ
お問い合わせください。お値段は税込3,000円です(インボイス制度は導入していません)。