2025.06.08

今でいうコロナパンデミック?

麻疹(ましん・はしか)は発熱と皮疹を特徴とする急性感染症、原因は麻疹ウイルスです。

麻疹ウイルスは空気感染するので非常に感染力が強いとされています。会話がなくても同室にいるだけ

でも感染する危険性があるのです。免疫を持たない人が麻疹ウイルスにさらされた場合90%以上の

確率で発症するのです。1~2週間の潜伏期の後に風邪t症状と38℃くらいの発熱が起こり、いったん

解熱するも再び39~40℃の高熱となり体に発疹が生じます。発疹に先立って口の中に白い斑点が

できるのが特徴です。経口摂取の低下と下痢、角膜損傷から失明、脳炎をきたしたりといろんな意味で

マルチに恐ろしい病気と言えます。マシンの死亡率は全世界で見ると3~5%、日本は0.1%程度です。

古代から流行していた天然痘は「見目定め」、麻疹は「命定め」と言われております。

日本史上は今は一天皇一元号ですが、昔は天災や疫病の流行を断ち切るために元号を変えることが

ありました。災異改元といいますが、想像以上に多く過去には100回以上も変わっているのです。

そのうち、天然痘が12回、麻疹が7回原因となって元号が変わっているのです。

江戸時代だけでも13回のパンデミックがあったとされています。私の嫌いな5代将軍徳川綱吉も

麻疹で亡くなっています。成人が麻疹にかかると子供よりも重症化して後遺症も残しやすいので

老年の域にあった綱吉は重症化して亡くなったと考えられます。64歳でした。今ではバリバリです。

一度なると免疫がついて一生かかりません。江戸時代の川柳で面白いものがあります。

「麻疹で知られる傾城の年」傾城というのは美女という意味よりも遊女でつかわれていると思います。

つまり「私は18さいでありんす」といっても「ねえさん、麻疹にかからないけど、前の流行は23年前

だったよね?つまり23歳以上だけどサバ読んでない?」となるのです。面白いですね。