2024.08.20

今日8月20日は蚊の日

1897年(明治30年)8月20日、英国の医学者で医学者で細菌学者であった

ロナルド・ロス博士が羽斑蚊(ハマダラ蚊)の胃の中か羅マラリアの原虫を発見

したことにちなんで設けられております。この蚊がマラリア感染症を媒介している

ことを突き止めたので、以後のマラリア感染症予防に大きく貢献したために

1902年にノーベル生理学・医学賞を受賞しております。結構昔の話なんですね〜。

蚊といえば、キンチョウの夏、日本の夏というCMを昔よく耳にしました。

それぐらい蚊に刺される時期なんですよね。みなさん、血液型のO型の人は蚊に

刺されやすいということを耳にしたことはありませんか?

実はこれ本当の話というか論文が示しております。O型の人は5,405箇所刺されるのに

対して、非O型(A ,B,AB型)の人は3,503箇所しか刺されませんでした。つまり、

O型はよく刺されるということなんです。

実は興味深いデータがあります。インドのデリーでマラリア患者さん736人を調べると

A型の患者さんが多く、O型の患者さんが少ない傾向にあったようです。蚊はO型の人を

刺したがるのです。でも、マラリア患者はO型が少ないのはなぜなのか?疑問ですよね。

ジンバブエ(アフリカの国)で489人のマラリア患者を調べると、重症例はO型に少なく、

非O型は重症化する傾向が強いことがわかりました。どうやらO型にはマラリアに抵抗性が

あるようです。さらに興味深いのですが、ABO血液型の分布は、地域、民族により

一様ではないのですが、赤道アフリカ、アマゾン川流域、東南アジア東南アジアなどのマラリア流行域

には血液型O型の人が多く、非O型の方は淘汰されたのではないかという説もあります。

今日参考にした論文はあくまで疫学的研究をベースにしているので、一概にO型は蚊に刺されやすく

マラリアに抵抗があると結論づけることはできません。まだまだ未解明のお話のようです。

血液型占いを信じることができなくなりました・・・