2025.02.17

何食べる?

痩せたいと思う人が多いと考えさせられるのは本屋さんの書籍名からも感じ取ることができます。

私が思うに、書店であ~売れているね~と思われるダイエット本をみると、①斬新な発想の元で

②楽に痩せられるとうたっているものが多い印象を受けます。話題性があるからでしょう。

でもよく考えると、食べたカロリーよりも消費したカロリーが多ければ痩せるのは当たり前です。

つまり引き算なのです。確実に痩せたければ摂取カロリーを減らして、消費カロリーを増やすだけです。

頭で十分わかっていますが、本日も私のBMIは28.5でございます。わかっちゃいるけど・・・ですよね

私が「痩せたければ食べるな!」とか「運動し続けろ!」という書籍を書いても誰も購入

してくれないでしょう。当たり前であることと、まず書いている人が太っているからでしょう。

体重を減らすことが目的であれば最も効果的なのは食事を変えることであり、運動はそれに比べて

影響は小さいものと考えられます。ハーバード公衆衛生大学院の研究チームが行った研究をご紹介

します。アメリカ人12万人を対象として12~20年間追跡し、食生活と体重の変化を評価した研究

です。フライドポテトやポテトチップス、加糖飲料の摂取量が増えている人ほど体重が増加しており、

ヨーグルトやナッツの摂取量が増えている人ほど体重が減少していることが明らかでした。

面白いのは、パン、パスタ、白米などの白い炭水化物の摂取量が増えた人ほど体重が増加しており、

全粒粉、玄米、オートミールなどの茶色い炭水化物の摂取量が増えている人ほど体重が減少しました。

これは加工法の問題であり同じように、100%フルーツジュースの摂取量が多ければ太るのに対して

未加工の果物の量が多くなっている人ほど痩せる傾向がありました。面白くないですか?

また同じチームがアメリカ人13万人を対象として野菜の種類によって体重がどう変化するのかを研究

しております。体重が増加している人達の摂取量が多いのはじゃがいも、とうもろこし、エンドウ豆

のようにデンプンが多い野菜で、逆に痩せていた人が多く食べていたのがブルーベリー、プルーン、

リンゴ、いちごの果物と野菜では大豆、カリフラワー、ズッキーニ、さやいんげん、ピーマン、

ブロッコリーなどでした。食べるのならそれらですね。

私がインフルエンサーならば上の野菜はお店から消えますね(笑)

今回の研究とは関係ありませんが、お腹いっぱい食べられるダイエット法を紹介した

梅岡先生が書いた「医者が教える最高のやせ方」は面白い書籍です。皆さんも読んでみてください。