兄貴刺す?

アレルギーといえば、この時期の花粉ではヨモギやブタクサが多いのでしょう。体内に侵入した
花粉やダニなどの抗原は、体内の抗体と反応を起こし結合します。特に花粉症のような
Ⅰ(いち)型アレルギーは、抗原がIgE(アイジーイー)抗体と抗原抗体反応により結合します。
IgE抗体が免疫細胞の一種の表面に発現している受容体と結合し、免疫細胞の中からヒスタミン、
セロトニンなどのケミカルメディエーターが細胞外に放出されます。セロトニンは、血管収縮、
疼痛調整、脳血管収縮調整などに働くホルモンで、ヒスタミンもホルモンの一種ですが、
血管拡張や血管透過性亢進などを誘発し、浮腫や掻痒、くしゃみや鼻水などの症状が出現します。
花粉症などの対症療法に抗ヒスタミン薬が選ばれるのはこのヒスタミンの作用をブロックするため
なのです。もちろん、食物アレルギーなどでも起こることがありますが、反応が激しく、全身性の
ものをアナフィラキシーと呼び、さらに血圧低下を伴いショック状態となるものをアナフィラキシー
ショックと言います。米国での本当の話ですが、ピーナッツバターを食べた後に恋人とキスしたところ、
ピーナッツアレルギーだった恋人がアナフィラキシーショックで死んでしまうということもありました。
Ⅰ型アレルギーには蕁麻疹、食物アレルギー、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、
アトピー性皮膚炎などがあります。
ジャジャン!!! ここで皆さんにクイズです!次の2つのうちアレルギーはどっちですか?
①蚊に刺されて痒い
②生サバを食べたらアニサキスに感染して胃が痛い さぁどっち!?
答えは、どちらもアレルギー症状なのです!だよね〜と思う方、鋭いです!素晴らしいです!!
アニサキスは噛まれて痛いのではなく、かみつかれた胃壁中で強いアレルギーが起こって激しい
痛みが出るのです。アニサキスもアレルギー反応という話を我が家でしていたら、次男のシュンシュンは
どうしてもアニキサスとしか言えずに、長男に「兄貴刺すだなんて物騒だな〜」と言っています。
確かに、兄貴にしたら兄貴刺すって気分の良いものではないですね・・・笑笑