2024.07.03
脳ドックについて
皆さんの中には脳ドック受けていますよ〜という方多いのではないでしょうか?
脳ドックとはMRIや頸動脈エコーを使用して脳腫瘍や脳動脈瘤、頸動脈の狭窄などを
早期に発見するという試みです。人間ドックの中にも組み込まれていたりもしますが、
実は脳ドックを行っているのは日本だけなのです。え〜なんで〜となりませんか?
1980年代に札幌で誕生した「脳動脈瘤検診」が脳ドックの先駆けです。ですが、
世界では全く受け入れられずに今に至っております。
米国の考えとしては、本当は手術が必要ではない状況なのに手術が必要であると判定
されることとしております。これを検査の偽陽性と言います。
頸動脈エコーの検査はこの偽陽性が36.5%と高めであるというデータがあります。
私個人的には、家族に脳動脈瘤の方やくも膜下出血を起こした方がいる場合、高血圧や
糖尿病の治療中で「心配だから受けておく」という選択は大いにありだと思います。
遺伝要素がない方、生活習慣病がない人にとっては、脳ドックはコスパが悪い検査
であることは間違いありませんが・・・
家族(母、妻)には受けさせたいなぁ と、いつも思います。