免疫力!?
巷では免疫力を上げる〇〇!みたいな表現をよく耳にします。でも皆さん、落ち着いてください。
落ち着いていないのは私だけかも知れませんが(笑)、「免疫力」って表現は医学の専門用語には
ないのです。それどころかドラゴンボールの戦闘力みたいに使われているようで面白いな…と
思っていつも聞いています。そもそも、免疫というのは、ウイルスや細菌など体に侵入してくる
異物に対する防御機構のことを言います。この防御機構である免疫のシステムも大きく分けて、
2つあります。1つは生まれながらに備わっている自然免疫です。もう一つはある病原体に感染
した際に、その病原体に飲み反応できるようになる獲得免疫があります。例えば、水疱瘡になった、
風疹になったとかですね。自然免疫は無理ですが、獲得免疫は無限の種類が可能となります。
加えて、免疫反応のメカニズムも超複雑なので、そのようなものを「力」として単一の尺度を
イメージさせるような言葉で表すのは不可能なのです。でも、例えば、これを食べたら免疫力
2万になるよ!とか、これを飲んだら免疫力が持続するよ〜とか言い出したらもはや詐欺です。
この免疫力に対して免疫能という言葉は存在します。例えば、ウイルスに感染した細胞を殺す
能力としての免疫能は、ウイルスの抗体量として具体的に測定できるので可能です。
今更に免疫力を放送禁止用語にはできないので、せめて免疫力(当社イメージによる)などの
表現が正しいと言えるのではないでしょうか?「免疫力をつける」ということは「免疫能を高める」
ということと同義語なのでご自身で納得できればそれで良いと思います。でも、そのうちベンチャー
企業が「あなたの免疫力を唾液で調べることができます」と言い出しそうで、また現実になりそうで
ある意味怖くもあり、ワクワクもしますね。