医者は副業!?

医師免許を持っていたり実際に医師をしながら別の仕事をしている方がおられます。
古くは明治維新の時に陸軍を創設した大村益次郎は蘭学を収めた医師です。この方は、
司馬遼太郎の「花神」という小説で生涯を描かれています。医者には不向きに感じられ
結局は日本の近代化を進めた立役者のお話です。上中下の3冊ですが、これまた面白い!
この方、日本最初の女医であるおイネさんのご主人です。暗殺されかかりその時の刀傷が
もとで1年後に亡くなったのです。一般的には医者の副業は小説家が多いように思います。
文豪の森鴎外は陸軍軍医総監でした。歌人の斎藤茂吉、息子さんの北杜夫は「どくとるマンボウ」
でも有名ですが、小説家で専門は精神科です。「魔界転生」の山田風太郎、昨日ご紹介の
「チーム・バチスタの栄光」の海堂尊が有名ですが、私が大好きな渡辺淳一を忘れては
いけません。札幌医大の整形外科の講師をしている時に直木賞を受賞し小説家一本にされた
方です。「母胎流転」は初期の作品ですが、同等に赴任している際に、帝王切開をしなければならず
先輩に電話して指示を受けながら手術をした実体験に基づいた小説を多く書いています。
私も北海道の根室で似たような経験があり勝手に親近感が湧いているのかもしれませんね。
1970年代のフォーククルセイダーズの北山修さんは精神科が専門で白鴎大学の学長さんらしいです。
大森一樹さんはゴジラシリーズで有名ですし、ジュラシックパークのマイケル・クライトンは
ハーバード大学医学部卒でドラマERの原案を書いていました。昨日のチェ・ゲバラもそうですが、
ロシア革命にも多数の医師が関わっています。そのため当時から「ボルシェビイキ(革命家)の
医者には診てもらうな」という小話が流行ったようです。医師としての腕はあまり良くなかった
のでしょうか? 私は今のところ本業でお腹いっぱいです。 小説家か〜憧れますね〜〜〜