2024.08.12

呪いはあるのか?

現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」でもユースケ・サンタマリアさんが演じている

安倍晴明がおられます。安倍晴明は平安時代の陰陽師と言われていて、現在の科学者のように

天文学や数学などに非常に広い見識兼ね備えていた人物のようです。呪いなどにも関係しており

非常にミステリアスな雰囲気を醸し出しています。月刊ムーにも出ていそうですね。

呪いに関しては日本は藁人形に五寸釘を刺す丑の刻参りがありますが、海外では、ハイチや

西アフリカで広まっている民間信仰のブゥードゥー教があります。信者は全世界に5千万人以上。

動物の生贄を使い、独特な踊りを交えた儀式も有名です。ブゥードゥー教で呪術の時に使われる

ブゥードゥー人形が有名です。ちなみにお土産屋さんで買えるらしいです。

少し古い報告ですが、1957年にブゥードゥー教の呪いによる死亡症例の報告をしています。

論文の検討では、呪われているという強い恐怖や不安からカテコラミンが過剰に分泌され、

タコツボ型心筋症や致死性不整脈が起きることが関係しています。このメカニズムはくも膜下出血

によって亡くなるメカニズムとよく似ています。痛みと不安ゆえにカテコラミンが分泌され、

神経原生肺水腫やタコツボ型心筋症で急性心不全をきたすのです。

これは不安や痛みが強い年に至る可能性があることを示唆しています。

まずは、患者さんから不安をとるということがいかに大事なのかこの論文から示唆されます。