命に関わる頭痛
皆さんの中にも頭痛持ちの方はおいでだと思います。私自身あまり頭痛を感じないので風邪を引いた時(かれこれしばらくひいてませんけれど)などに大騒ぎをします。頭痛には、片頭痛のような脳に原因がない一次性頭痛と、脳に原因があって、そこから起こる二次性頭痛があります。脳に原因のある頭痛で、死に直結する代表的なものは、くも膜下出血と脳出血による頭痛です。くも膜下出血は、頭をハンマーで殴られたようなドーンとした痛みが起きて、意識が朦朧とする病気です。私の親族も数名くも膜下出血で亡くなっています。突然発症し、急に意識を失ってバタっと倒れてしまうことが多いです。昏睡になってしまう方や、そのまま呼吸が停止して亡くなってしまう方もいる非常に危険な病気なのです。当院にも(私が一方的に)思い入れがある患者さんがいます。体調が悪いと言って閉院間際に来られました。初診の方だったので普段の様子と比較はできないのですが、いつもよりも体がしんどいというのです。旦那さんが付き添っているのですが、コロナ(新型コロナウイルス感染症)かもしれないということで、熱はないものの検査をしました。やはり陰性です。神経学的には麻痺なく歩行もスムースで一見普通のようにも見えます。でも旦那さんがいつもと違うというので頭部CTを撮影したところ、くも膜下出血が明らかになり、すぐに救急車で金沢脳神経外科病院へ搬送しました。現在はお元気に夫婦で当院通院中ですが、もしあの時CTを撮らなかったら・・・と思うとゾッとします。一方の脳出血の場合は、出血の量によって手足に麻痺が出てきたり、場合によっては昏睡状態になってしまったりと、状況はそれぞれ異なります。脳出血の中でも脳幹出血というものだと即座に命に関わります。脳幹は生命中枢だからです。時間をかけて命に関わってくる頭痛は脳腫瘍による頭痛です。脳腫瘍はゆっくりと進行するので頭痛も徐々にひどくなっていきます。すぐに命に関わるわけではありませんが、将来的に腫瘍が大きくなると治療も難しくなります。また頭痛薬の使い過ぎで頭痛を引き起こすこともあります。頭痛薬をひと月に10日以上服用すると、薬物乱用性頭痛が起こる可能性があります。服用頻度の多い方には漢方薬をお勧めしております。また、頭痛薬を内服すのではなくて、予防薬を朝晩に内服することで頭痛自体が起きないようにした方が生活の質が上がる場合があります。ご相談ください。