夏ですね〜海に行ってますか?
私は今まで海沿いの街で働いたことが実は少ないのです。生まれは北海道でも山の中なので、
海浜学校で小学校5年生の時に留萌(るもい)に行った時ぐらいしか大人になるまではあまり
馴染みがありません。医師3年目の時に根室市立病院で働いた時には救急をやっていましたが、
夏に海で怪我をしたり、魚やクラゲに刺されたりした患者さんがたまに来たぐらいです。
根室の海は冷たいのです。気温も25℃に達した日が2、3日あったかどうかでした。いつも長袖
を着ていたような気がします。そんな海には通常入るやつなんていないのです。だって寒いもん。
海の生物による刺傷は、酢、イチジクの汁、サボテン、尿などの民間療法の治療法での報告が
ありますが、意外に正しい治療は知られていません。エイは尾に、オコゼやカサゴは背中に毒棘が
あります。刺されると超痛いので大人でも悶絶しながら時には涙を流して来院します。
魚類の刺毒はほぼ共通でアミノ酸やセロトニンを含みます。致死的成分や発痛成分は比較的分子量が
大きな物質で、不安定で熱に急速に分解することがわかっていますので、できるだけ暑いお湯
(45℃くらい)に刺された部分を30〜90分浸すことで毒が不活化して痛みが軽くなるとされます。
クラゲは、毒液と刺糸を含む触手が刺傷部に残っていることが多いので、速やかに取り除くことが
大切です。塩水や食卓酢に30分以上局所を浸すと良いようです。真水を使うのは絶対ダメです。
さらに職種から毒が出るようです。以前何かの論文で魚の棘で広範囲壊死と敗血症性ショックを
きたした症例を見ました。魚介類の皮膚に付着して増殖するビブリオ・バル二フィカスという細菌が
原因で50%以上の致死率なんだそうです。人食いバクテリアと言われているやつです。
海って怖いですね〜