奇跡のリンゴ
皆さんは「奇跡のリンゴ」という本を見たことがありますか?同じタイトルの映画も
ありますが、実話なのです。1975年、日本最大のリンゴ畑が広がる青森県中津軽で、
リンゴ農家の男(木村秋則さん)はりんごを栽培するのに必要な農薬が、妻の身体を
蝕んでいると知り、農薬や肥料を一切使わない「自然栽培」というりんご栽培法を確立し
その栽培法で育てられたリンゴは、「奇跡のリンゴ」と呼ばれているのです。元々、
リンゴ栽培には農薬が必須であり絶対不可能と言われていた栽培なので「奇跡」と呼ばれる
のです。木村さんは10年間無収穫、無収入だったそうで正に命をかけた戦いだったのです。
シーズン的には10月から2月と言われるこのリンゴ、リンゴには抗酸化作用のある
フィトケミカルの一種、リンゴポリフェノールが豊富に含まれています。リンゴポリフェノール
は、プロシアニジンと呼ばれるもので、脂肪の蓄積を抑えて、生活習慣病の原因の1つとされる
内臓脂肪をつきにくくする働きがあります。プロシアニジンは動脈硬化を進める活性酸素を消去
する作用(抗酸化作用)を持っているだけではなく、体内の抗酸化酵素を活性化させる働きも
あるのです。リンゴポリフェノールには筋力を高める働きがあるので、高齢者にとっては筋力低下
を予防することで寝たきり予防効果が期待できますし、筋力アップで運動能力が高まるので、
内臓脂肪を燃焼する効果も高まります。りんごには水溶性食物繊維の一種であるペクチンが豊富
なので、腸内環境の改善効果も期待できます。お腹を壊した時にすりおろしりんごというのは、
この働きによるものですね。りんごポリフェノールは皮のすぐ下に多く含まれるので、リンゴは
皮ごといただくのがお勧めのようです。ジュースにするときも皮付きのままが良いですね。
我が家の犬は皆んなりんごが大好きです。シャリシャリいって食べていますよ。