尿検査をなめちゃあかんぜよ!
尿検査はどこかで受けたことがある〜と記憶の片隅にある方も多いのでは?と思います。
尿検査は試験紙法と呼ばれる検査用の紙を使用します。例えば、採血検査のように、
機械を使って結果が数字で表される検査ではないのです。数字で言ってよ〜と思うかも・・・
尿検査の一般検診項目は尿蛋白、尿潜血、尿糖が測定されていることが多いと思います。
尿蛋白については、(±)程度であれば生理的蛋白尿のケースも少なくありません。
生理的蛋白尿は食事や運動の結果、一時的に尿中のタンパク質が増加している状態です。
ですが、(+)以上の結果が出ていれば異常であると判断することが多いのです。尿に含まれる
タンパク質画像化するのは慢性腎臓病の兆候です。慢性腎臓病は進行すると回復しないケースが
多いので注意です。最悪の場合は血液透析をしなくてはいけないこともあります。また、
男性の場合、精液が含まれる状態であれば性液に含まれる蛋白質や蛋白分解酵素により正確な
結果がわからなくなるので、検査前日の射精を伴う行為は避けるべきなのです。
血尿については、目で見える血尿は肉眼的血尿と言いますが、病院へ直行すべきです。健診を待つ
猶予はないということです。当院ではCT検査で結石、尿の停滞を見つけております。目には見えない
顕微鏡的血尿はいわゆる尿潜血陽性です。通常は尿中に赤血球は出て来ないはずなので、異常があれば
腎臓・尿管・膀胱・尿道といった尿が排出される部分に何かしらの異常があります。
異常の代表としては腎臓や膀胱のがん、尿路結石、腎炎などの腎臓自体の病気などが挙げられます。
つまり放置してはいけないので、精査を受けることをお勧めしますよ〜
尿糖は血糖値が160〜180mg/dlになるとみられるとされています。血糖値で126mg/dlを超える
場合は糖尿病の疑いもあるという判定になりますので絶対に注意が必要です。
尿検査は健診の中でも数字で表現されていないので、注目度が下がりがちですが、多くの情報を含んで
いるので皆さんも健診結果を見ながら日常生活にフィードバックしましょう!
尿検査、なめちゃいけませんね!