屁んな話
ふざけたタイトルだなぁ~と思われると思いますが、先月の自分の体験談です。
私は老人保健施設の嘱託医も務めているのですが、ゴールデンウィークの中日に
入所者さんの状態がかなり悪いと連絡があり、今晩にもお看取り、死亡確認をすること
になるのではないかと心のどこかで考えていました。風呂に入るときも、トイレに入るときも
車の運転をするときも、いつも携帯電話が気になるのです。性格ですね。
この日から、おなかの調子が悪くなり(本当に不快な話で申し訳ありません)、
緊張をつかさどる交感神経のはたらきばかりが優位に立ち、副交感神経の働きが衰えることで
胃腸に便秘、下痢、腹痛などが起こり、おならの回数が増加して、臭いもきつくなりました。
明らかにストレスが原因だなと考えながら時間経過を待ちました。
残念ながらそれから4日後の朝方に亡くなられたのですが、以後おなかの調子は戻りました。
ストレスで切迫した状態では、ストレスを緩和する副腎皮質ステロイドホルモンの分泌が増えて
副腎が疲れ切ってホルモンを出せなくなる副腎疲労という状態になります。まさにこの状態。
そんな中でも、おならを減らす工夫として以下の①~③があります。
①おなかの冷えをとる:カイロなどで温めたり、ショウガやココアなどを多用する。
②食生活の改善:乳酸菌をとったり食物繊維をとることで腸内環境を整える。
③マッサージとツボの刺激:おへそを中心にのの字マッサージやへその左右指幅3本分外側を
軽く押すことも効果的です。
でも、経験上仕事上のストレス・心配は仕方ないにしても、ストレスが軽減できれば改善するので
根本の原因を見極めることが最も大事な対処方法ですね。
本当にお困りの際には、当院へ度相談ください。対症療法ですがお薬を処方しますよ~