帝王病?ぜいたく病?
みなさん、こんにちは。
欧米ではかなり前から知られていた病気ですが、日本では1898年に日本初の症例が発見され
1931年に報告されました。その病気は「痛風」です。約50年前には患者数1,840人だったそうです。
1986年には25万人、2001年には69万人、2013年には106万人と国民生活調査で報告されています。
一方で、痛風の診断を受けていない方々は約1,000万人ともいわれております。
そのため、痛風・高尿酸血症は現代病や「コモン・ディジーズ(日常ありふれた病気)」といわれます。
世界的には王様や特権階級の方々の病気であったことから帝王病やぜいたく病といわれたゆえんです。
マケドニアのアレクサンダー大王、神聖ローマ帝国のカルロス5世、フランスのルイ14世、
レオナルドダヴィンチ、ニュートン なども痛風に苦しめられたといいます。
患者さんの7割は足の親指のつけ根に痛みを感じます。風がふく程度の刺激でも激痛をきたすことから
ネーミングされたといわれています。
高尿酸血症が原因で起こり、増えすぎた尿酸が結晶化して関節に沈着して痛みが発症します。
発症しやすいのは暴飲暴食や激しい運動後が多いです。
痛風を発症するのは9割が男性で、女性ホルモンのエストロゲンには尿酸を排出する作用があるためです。
尿酸値を低下させるためには根本的な生活習慣を見直す必要があり、
尿酸のもととなるプリン体を多く含むレバーやエビなどの過剰摂取を避けること。
アルコールも1日量でビール500ml、焼酎120ml、ウイスキー60ml、日本酒・ワインは180mlほどに控え、
週2日の休肝日も必要です。お酒の量は全部飲んでいいわけではないです。どれかですよ!
運動は週3回程度1日20~30分程度のウォーキングをして運動後はしっかり水分補給しましょう。
健康診断で尿酸値7㎎/dlを超えたら痛風発症の危険性が高まるとされております。気をつけましょう。