2025.08.27

帯状疱疹予防接種始まってます

令和7年8月1日より金沢市もようやく定期接種が始まりました。

国では今年4月1日から高齢者の破傷や重症化を抑制する目的で、「65歳になった」「HIV感染症

によって日常生活に支障のある程度に免疫機能の障害がある」などの人を対象に任意接種であった

帯状疱疹ワクチンを定期接種として費用を公費で助成することとなっています。

皆さんの周りで帯状疱疹になった人おられますか?結構多いのではないかと思うのです。原因?

恐らく、社会の高齢化が進み、高齢者が増えたこと。もう一つは子供への水痘ワクチン接種が

2014年に始まって、水ぼうそうを発症する子供が激減したのですが、その分、水ぼうそうを

発症した子供に触れて免疫が高まる機会が減ってしまうので、親の世代や高齢者の発症が増えたの

ではないかと考えます。帯状疱疹は水ぼうそうと同じウイルスで発症します。普段は免疫で抑え

られていますが、加齢や疲労、ストレスなどにより免疫の働きが低下するとウイルスが再度増殖して

神経を伝って皮膚表面に達して、痛みを伴う発疹が現れるのです。この痛みが厄介なので、ワクチン

を打ちたいという話になるのですが、このワクチンには、「生ワクチン」と「不活化ワクチン」の

2種類があるのです。生ワクチンはウイルスを弱毒化したものです。70歳を超えると効果が低下し、

白血病や悪性リンパ腫などの免疫の働きが抑制されている人や妊婦などは受けられません。

でも1回ですみます。ですが、予防効果は50〜60%とやや低めです。

一方の不活化ワクチンは、ウイルスを無毒化したもので感染性はなく、2回打つ必要がありますが、

90%以上の予防効果があります。持続期間も10年程度と長いのが特徴なのです。

是非、お気軽にご相談くださいね。