2024.09.18
心電図って何がわかるの?
心電図は、心臓の筋肉の中に電気が流れることで心臓が動いているのですが、その電気を
体の表面からグラフに記録したものです。心臓の電気的な動きがわかるものです。
不整脈(心臓が拍動するリズムや速さの異常)や心筋梗塞や狭心症のような心筋にダメージ
がある状態などが異常となって現れる心臓の検査です。患者さんが症状を訴えている瞬間の
心電図でなければ、診断が難しいものもあり、症状がある時の心電図が有用なのです。
動悸や胸痛、呼吸困難感などの明らかな胸部症状を自覚している場合は、検診の心電図異常を
指摘されることなくても循環器科を受診すべきだと思います。症状の原因を究明するためには
症状がある時の心電図が必要不可欠ですが、症状を自覚していない時の心電図が正常だからといって
心疾患がないとは言えません。胸部症状がある際には病院を受診して心電図を検査すべきなのです。
Holter(ホルター)心電図は長時間心電図を装着して、自覚症状が出現した時の心電図の評価を容易に
することができます。当院では最長7日間の記録が可能なHolter心電図を採用しております。
また、不整脈の同定であればスマートウォッチでも可能な場合もあります。デバイスをうまく活用する
ことでより正確な診断につながり早く治療することも可能となりました。
狭心症・心筋梗塞を疑い冠動脈評価の必要性がある場合は、心臓CTや心筋の性状を評価するために
心臓MRIなどの検査を予定されることが多いと思います。
疑わしい場合や少しでも心配している方は当院にぜひご相談くださいね。