2026.03.01

怒りは体に悪い?

なんとなく怒ることは体には良くなさそうですよね。昨日も怒りの話題でしたが、今日は続編。内容は全く違うのですが、怒りを軸にした内容です。よく考えると私がいつも怒っているように感じていたのですが(当院のスタッフはあまり怒りを露わにする人はいません)、ともすれば世界で私だけが怒っているようにも錯覚するのです。イヤイヤ、「先生!外来待ち疲れたよ〜(怒)」という方もおられるので、私だけではないか・・・世の中的には、お店や道端、SNS上で怒っている人が溢れかえっているではありませんか。怒ることでいいことなどほとんどありません。古代ギリシャのピタゴラスも「怒りは無謀をもってはじまり、後悔をもって終わる」と言っています。確かに・・・反省ですね。また、怒ると6時間以上も免疫が下がり続け、他者へのいたわりや慈しみの感情を抱くと、24時間以上も免疫が高まり続けるということがロンドン大学のグレンらの研究で示されています。グレンらは健康状態の良い17〜50歳の男女30名を対象に戦争シーンなど負の感情を喚起させる映像を干渉させたところ、消化器系や尿路の病原体と深く関係を持つIgA(免疫グロブリンA)が低下して、心理テストでは気分障害を起こす人が多かったそうです。対してマザーテレサの活動など心が落ち着くビデオを見せたところ免疫系機能が増加したのです。被験者に5分間、気遣いや思いやりのある行動をとってもらったところ、彼らのIgAレベルが平均41%増加し、1時間後には元に戻るのですが、その後6時間にわたって再び徐々に増加することも判明したのです。心が穏やかになるビデオを見るよりも自らが気遣いや思いやりのある行動をした方が効果的であるということです。大谷選手はゴミ拾い、イエローハットの会長はトイレ掃除など成功者には何かトリガーとなる行動があるのですね。