採血後のアザ
病院やクリニックで必ず、もちろん健康診断でも実施されることが多い採血。
大人でもビクビクしてしまう方が多いのではないでしょうか?以前に採血した際に
うまく血が取れなくて痛い思いをしたんですぅ〜と、看護師不信の方もおられます。
ですが、安心してください。当院看護師さん3名在籍していますが、みなさん上手です!!
本日の話題はその採血後の話です。アザができちゃって・・・という声。このアザは実は
針で穴の空いた血管から血液が漏れてしまうことで内出血をきたすのです。その原因は
看護師さんが悪い!わけではなく、採血後の止血つまりご自身の圧迫が悪いのです。
え〜〜圧迫も看護師さんちゃんとしてよ〜というあなた!そんな甘っちょろいことを言っては
いけません。私も採血を受けますが、その後カット版のようなものを貼られてからもしばらく
自分で圧迫しています。某医大では採血後脱脂綿の上からテープをぐるぐる巻きにします。
それはそれで圧迫されているのでトラブルは少ないのですが、剥がすのが痛い!もちろん
大学病院なので血液サラサラのお薬を飲んでおられる方の対策かもしれませんね。
きちんと止血するためには腕を伸ばしたまま脱脂綿を当ててぎゅっとおさえて、できれば心臓より
高くしておく方法がベストなのです。
余談ですが、採血の時に「これ、これ、ミエルでしょう!簡単!痛くないようにして!」と
なんとも自己中心的な発言をされる方がおいでます。確かにめっちゃくちゃ見える方もいますし、
薄ぼんやりと青い部分が見えるか見えないかという方もいます。後者の方はゴムバンドの駆血帯を
巻いて腕をペチペチ叩かれて血管を浮き上がらせて・・・と嫌な思いもされた方もおられますよね。
ところが、血管がめちゃ見えていても、血管壁はツルツルとしていて針が刺さりにくいのです。
わかりやすくいうと、オリーブオイルであえたパスタをフォークで刺すようなものと言ったら、
言い過ぎかもしれませんが、「痛くないようにして!」という方には是非ともご理解いただきたいです。
血管が見えにくい方は皮下に血管がおさまっており、周囲の組織に支えられているので、ツルツル表面
でも針が滑ることはないのです。
研修医1年目を過ごした北海道でのお話も含んだ今回。上手い下手はやっぱりあります。人間だもの。
お互い気持ちよくできたらいいですね。でも採血後はご自分でしっかり圧迫しましょうね。