日本人は塩分過多なのはなぜか?
昨日の上杉謙信の話題、実は武田信玄が塩に困っている最中、ライバルである上杉謙信が塩を送る
というまさに「敵に塩を送る」の故事成語の由来になった出来事を書こうと思っていました。
それは、またの機会に・・・塩分、塩分と病院に行くと言われるので嫌だなと感じている人も
多いのではないでしょうか?この塩分摂取地域の文化が大きく関与しているのです。
東北地方で塩分摂取量が多いのは野菜が摂れなくなる冬期間に塩を使って保存した漬物を食べる
文化があったからです。現在も漬物は好んで食べられており、塩分の強い味に舌が慣れており、
料理の味付けも濃くなっているのだと考えられます。一方で、関西はダシの文化で塩分をさほど
使用していないのも特徴です。塩分量の統計もあり、1950年代から塩分摂取量が低下し始め、
60〜80年代にはかなり減ったようです。なぜだと思いますか?それは健康診断で高血圧を指摘
されるようになったことと、減塩意識が高まったことが一つです。冷蔵庫の普及で塩蔵食品減った
ことや、食事の西洋化も影響していると考えられます。WHOが推奨する塩分量は5.0g未満である
のに対して、厚生労働省は男性7.5g、女性6.5g未満を目標に掲げています。日本高血圧学会で
すら6.0g未満という目標なのです。せめて厚労省の目標には近づきたいところですが、2019年の
データでは男性10.9g、女性9.3gも摂っています。今は漬物の消費量も減っていますが、たらこ、
いくら、筋子、数の子などの魚卵類、塩鮭、干物などの塩蔵食品があり、意外と忘れられている
ベーコン、ソーセージ、ハムなどの加工肉も塩分のみならず添加物も入っているのです。気をつける
必要がありますね。先ほどの厚労省の塩分目標違和感ありませんか?なぜこんな時に性差が?と…
実は男が濃い味が好きとかではなく、女性よりも量を食べるからだけなのです。ラーメン、
カレーライスを大盛りにしたらその分摂取量も増えますよね?日本人が塩分方になる理由それは、
醤油との関係が深すぎると思います。つけ方を片面に付けるとかかけるのではなくて、つけるという
ことが大事かもしれませんね。これからの季節に参考になるのではないかと思いますが、熱中症予防
で塩分摂取はあまり意味がないということ。室温が高いハウスの中で作業している方の1日中仕事を
した後の汗の量と、そこに含まれる塩分量を測定すると、どんなに汗をかいても10gまではいかない
ことがわかりました。蒸し暑いハウス内で1日働いてもこの結果なので、普通のビジネスパーソンで
あればかく汗に含まれる塩分は微々たるものなのです。普段から減塩を試みておられている場合でも
ない限り、熱中症予防にあえて塩を取る必要はないと思います。