2024.10.30
明後日までですよ、すこやか検診
検診にはポジティブな面もありますが、指摘されることで嫌な思いをす事もあります。
皆さん、会社の健診で異常を指摘されたと言って暗い顔で受診されることがあります。
私が大学勤務していた時に、亡くなった父が生前にPET検査してみたいな〜といい出し
職員家族は安く受けることが出来るというので受けてみました。概ね大丈夫だったのですが
あの時もしがんが疑わしい結果が出ていたら果たして精査していたのかな?手術したかな?と
考えることがあります。認知症精査のつもりでMRIと脳血流検査もしたのですが、う〜んと
思わせる結果でした。知っている旭川医大の先生にその後のフォローをお願いすべく紹介させて
いただきました。その後旭川医大でも精査を進めていただきパーキンソン病の診断をされました。
思いの外大きな脳梗塞巣があってビックリしたのを忘れられません。いつ誰に検診をというのが
難しい話題なのです。
韓国でも甲状腺エコーを健診に取り込むことになり、若年層に甲状腺がんが多く見つかりその多くが
摘出術を希望する一方で、甲状腺がんによる死亡者数は変わりませんでした。国のためにはならず、
結果的には甲状腺エコー健診は中止になったようです。
「余命1ヶ月の花嫁」という映画は若い花嫁が乳がんで亡くなるお話しですが、若い人への乳がん検診は
意味がなく害しかないと問題になったのです。決められた年齢に決められた検査を受けて安心を得る
それも一つの検診の使い方だと私は思います。