暗いところで本を読んだら目が悪くなるの?
私事で申し訳ありません。昔私が少年だった頃に日本人初の宇宙飛行士秋山豊寛さんが書いた本を
毎晩夜寝る前に枕もとで読書することが楽しみでした。12歳だったのでもう少しませた本を読んでも
普通なのでしょうが、とりつかれたように食い入るように読書したことを覚えています。
TBSの社員が宇宙飛行士の選抜試験を受けて、ロシアの宇宙飛行士とともに宇宙に出かけ、今よりも
格段と小さな宇宙ステーションに滞在し地球へ帰還するという話でした。子どもながらにワクワクしました。
その当時、実家で飼っていた犬も豊寛(トヨヒロ)と名付けてかわいがっていたことを思い出しました。
ところでその本を読むまでは視力両眼ともに2.0であったのが、翌年の身体測定で0.3まで低下しショックを受けました。
秋山さんを恨むことはできず、暗い中で本を読んだからか…と思いました。それから眼鏡生活が始まりました。
令和3年度の学校保健統計調査によると裸眼視力1.0未満の割合は年齢が高くなるにつれて増加傾向にあり
幼稚園:24.81%、小学校36.87%、中学校60.66%、高校70.81%となっております。
じゃあ、暗いところで本を読むと目が悪くなるのか(視力低下につながるのか)ということですが、
結論から言うとNo!!という結果が出ています。
暗いところで本を読むと良く見えないので本と眼の距離が近くになりがちで、目は近いものに焦点を合わせるので
眼球の筋肉が緊張状態を保つことになります。これが眼精疲労を招き、目がぼんやりした感じや疲労を起こした結果
近視に近い状態を引き起こしていると考えられております。
米国の眼学会で推奨されている「20‐20‐20ルール」というものがあります。パソコンやタブレット、スマホなどの
画面を20分見たら、20秒間20フィート(6m)離れたものを見て休憩するというものがあります。
是非、日常生活に取り入れてみてください。
私の目が悪くなったのは、秋山さんのせいでもなく、暗かったせいでもなく、枕もとで読書した自分が悪かったという
結論でした。因みにトヨヒロ♂(犬)はゴールデンレトリバーでした。