2024.05.13

朝ごはん、いつ食べる?

今日で3日目になりました。朝ごはんの話題。実は食事の話題、私は大好きです。

高血圧で当院外来に受診していただいている患者さまには、血圧を自宅で測定することを

おすすめしております。血圧測定していますか〜?ということは測ってくださいよ〜と

いっているようなものなのです。なぜ血圧が大事なのか?

早朝の高血圧・血圧上昇が危険だということは聞いたことがあるかもしれません。

総長高血圧は、心筋梗塞や脳卒中を起こすリスクが高く、夜間や早朝の血圧コントロールが

重要視されているのです。国立がん研究センターの報告によると、1週間のうち

朝食摂取回数が0〜2回と少ない人は、毎日食べている人と比べて、

脳卒中で18%、脳出血で36%高くなっていました。

これは、朝食を食べないと朝の血圧が上昇するので、脳出血をきたす危険性が高くなっている

のではないかと考察されています。こういっても、朝は忙しいんだから食べる時間なんてないよ〜

と言われるかもしれません。そんな時間がなければ、果物摂取はいかがでしょうか?

果物の摂取目標量は約200〜300g、糖尿病のある方は80kcalと言われています。

80kcalがどんなものかと言いますと、りんご1/2個、バナナ1本、みかん2個、キウイ1.5個です。

血糖値の上げやすさを示した数値にグリセミック・インデックス(GI)がありGI値が高いほど血糖値が

上がりやすく、低いほど血糖値の上昇が緩やかです。グルコースのGI値を100とした際には、キウイが

35、バナナは55、りんごは36と食物繊維が豊富であると血糖値の上昇程度は低いのです。

実は一世風靡した「朝バナナダイエット」はバナナがショ糖が多く食物繊維が少ないのでよくありません。

いつ朝ごはんを食べるべきか?実は、起床後、洗面歯磨きなどを済ませてすぐに食べるのが理想的。

遅くとも2時間以内に済ませるのがベストタイミングとのことです。食物が消化吸収されるのに2〜3時間

かかるので、昼食までの時間を逆算して朝食の時間を決めると良いでしょう。

※ショ糖のGI値は68、果糖は19と低い。だから朝バナナは血糖が上がりやすいのです。