注射や点滴は効き目抜群?
風邪の患者さんのみならず、元気がないな〜疲れているな〜という人に、注射や点滴をして欲しいと
言われることが時々あります。1本いっとく?というCMが以前ありましたが、アスパラドリンク
つまり栄養ドリンクでした。注射を打てばたちどころに良くなると言う都合の良い治療があれば、
まず私がこっそりとやっています笑。残念ながらそんな魔法の治療はございません!
ただ昭和時代には広く行われていた治療で、妻の出身地でも医者にも会わずに点滴をして帰宅する。
今では考えられない治療?が横行していたらしいです。中身は謎ですが、解熱剤か抗生物質だったので
しょうか?今では解熱剤も抗生物質も内服薬があるので、注射で痛い思いをすることありません。
そもそも、解熱剤や抗生物質が風邪を早く治す効果がないこともわかっています。
もし風邪で受診して「いい注射があるので1本いっとく?」と言う医者がいたら。超絶怪しい笑。
夢の新薬を独自に開発して投与している可能性は極めて低いと思います。
風邪による胃腸炎で吐き気や下痢がひどくて食事が取れない時に、不足する水分や塩分を点滴で補う
方法は合理的にも思えます。ですが、吐いたり下痢したりしている15歳未満の胃腸炎患者を2グループ
に分けて、片方は点滴、片方は口から少しずつ塩分・水分・糖分を飲ませて比較したところ、下痢の
持続時間に差はなかったのです。さらに、けいれんや死亡という重症の合併症は点滴をしないグループ
の方が60%以上も少なかったのです。下痢の持続時間に差はないものの、点滴なしのグループ
の方が病院滞在時間がかなり短くなったという結果でトータルで点滴よりも口から飲ませたほうが
いいと言う結果だったのです。口から飲むグループのやり方は、まず一口飲ませて吐かないか、
5分後にさらに一口というように手間のかかるものですが、高齢者でなかなか点滴が入らないよう
であれば同じくらいの手間かもしれません。少しずつ飲んでも吐いて下痢してしまい、よくならない
そんな時だけ点滴をすれば良いのではないでしょうか?