2026.06.24

消炎鎮痛薬を連用している皆さんへ

ロキソニンを毎日内服している方も多いのではないでしょうか?腰が痛い・・・膝が痛い・・・理由はいろいろあるかも知れませんが。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、鎮痛・抗炎症作用により一般的に利用されていますが、消化管病変の副作用は予防可能なものとしてよく知られています。ロキソニンとムコスタ(レバミピド)という組み合わせでよく処方されていると思います。このムコスタは胃粘膜保護剤であり、使用せずにNSAIDsの処方のみであれば、上部消化管出血を引き起こすことがあります。NSAIDsは一般的に消化管出血、急性虚血イベント、脳卒中、腎障害と関係があることが指摘されています。上部消化管出血つまり吐血などの症状を引き起こしますが、NSAIDsが原因となる潰瘍形成の予防として、胃粘膜保護剤とプロトンポンプ阻害薬(PPI)ではどちらが有効で予防効果が高いのでしょうか?私個人的にはPPIが効果的に思っていたのですが、NSAIDs潰瘍の危険因子を持つ高リスク群(消化管出血の既往、抗凝固薬、抗血小板薬、ステロイド、ビスホスホネート(骨粗鬆症の薬)、高齢者)では、レバミピドはPPIと比較して消化性潰瘍の合併リスクが高いものの、危険因子を持たない高齢者ではレバミピドとPPIでは消化性潰瘍の合併リスクに有意差を認めませんでした。つまり、危険因子を持たない高齢者であればPPIの代替薬としてレバミピドを考慮できることを示唆しているのです。NSAIDsを長期で内服している方は、長期にわたって有害事象が発生する可能性が懸念されているので、高齢者にNSAIDsを長期投与することは医療コストを増加させて、生存年を減少することが報告されています。できればCOX-2阻害薬であるセレコキシブに変更して安全に使用できることができるのです。鎮痛剤を長期で使用する場合はCOX-2阻害薬への変更も視野に入れるべきでしょう。当院通院中の方は、私から変更を勧められているはずです。また、高齢者に多いヘリコバクター・ピロリ感染症は、NSAIDs潰瘍発症のリスクとして知られています。ご心配な方は、ロキソニンを処方してくれている先生にまず相談してください。私に相談しても私が処方していなければお答えできない場合がありますので・・・(勝手に変更できませんからね)