2026.04.13

漢方薬を飲みたいな

外来で時折、漢方は苦いので嫌です。とか本当に効くのですか?と言われることもあります。苦味に関してはその処方された漢方にもよるのですが、甘みが強いのもあります。効くのかどうか?と言われると答えは「効きます!」と答えています。中国4,000年の歴史といわれますが、古代の中国には今の漢方とは異なりますが、生薬を混ぜた漢方の原型のようなものがあって、今で言う感染症にも対応してきているわけですから効かないわけがありません。よく聞かれる質問として何種類まで漢方は内服できるのか?と言うことですが、基本2種類までとしていますが、えら〜い先生によると基本的には何種類でも大丈夫だそうです。古くからある煎じ薬では、症状に合わせて生薬を組み合わせて、さまざまなレシピを作ります。それと同じように、生薬を抽出したエキス剤も複数組み合わせて、より高い効果を得ることができるのです。例えば、風邪の初期症状で来院された場合で喉が痛く、咳も出る時には桔梗湯と麦門冬湯を組み合わせて処方いたします。それぞれの効果が相乗的に働いてより早い回復が期待できます。私が一番気にしているのは、同じ生薬が被らないかどうかと言うことです。「甘草」は即効性を高める重要な働きがあるので、漢方薬の7割に含まれています。ですが、血圧が上昇したり、浮腫が出現したりなどの副作用も見られることもあります。なので、複数の漢方を内服する際にはトータル量が増えてしまい、血圧が上がる場合があるのです。もう一つ気をつけたいポイントは、逆の作用を持つ漢方を知らずに飲み合わせてしまうことです。体を温める薬と体を冷やす薬、あるいは、体を潤わす薬と水分を排出する薬を組み合わせるのは基本的にNGです。自動車で例えるのならば、アクセルとブレーキを一緒に踏んで前に進まないと悩んでいるようなものです。ですが、意図的にバランスを取るために逆の作用の生薬を組み合わせている漢方もあるので奥が深いです。このように過剰摂取と逆の作用の打ち消し愛を注意できて、適切に組み合わされれば、相乗効果やシナジー効果を期待できる可能性があります。もちろん、成分の重複チェックや作用の方向性の確認などの安全性を担保しなくてはいけません。これらを考慮すると私のような素人が漢方を処方する際には2剤までが安心できるといったところでしょうか。興味があればご相談いただけますと幸いです。食わず嫌いというか、今まで内服したことがない方も多いと思いますので、一度西洋薬で行き詰まっている方は漢方に切り替えてみるのも一つではないでしょうか。