痛い病気
いわゆる痛い病気とは?患者さんをみて痛そうだなぁと感じるは
やはり尿管結石でしょう!自分の経験もあるので間違いないと思います。
そのほかには痛風(高尿酸血症)と歯痛が挙げられると思います。
私と尿管結石の初めての出会いは大阪の国立循環器病センター(国循)でした。
これから4時間くらいの手術だからその前にトイレに入ろうといつもの調子でことを済ませると、
なんと便器が赤なのです。目を疑いました。その時点で頭は真っ白、便器は真っ赤!
本気でもう死ぬかもしれない・・・と思いました。でも痛みはなく、
何が起きているのか、血が出ている。とにかくやばい、やばい、やばいと思いながら
手術に参加。第一助手で執刀医のサポートをしなくてはいけないのに・・・
不謹慎ですが、手術中に「俺もうダメかもしれません・・・」と告白。
そんなわけないだろ〜と笑って言われながら、手術も佳境に差し掛かった時のことでした。
『ああ”〜〜〜〜〜〜〜〜〜』と背中を刺されたような(刺されたことは無いです)感覚で
そのまま後ろに倒れそうになり、後ろには人工心肺(患者さんの心臓を止めて、代わりに
体外で心臓と肺の代わりをする機械)があったので、技師さんたちに支えられ、とりあえず
4つんばいで医局に戻りました。変なおっさんが4つんばいで歩いている姿をたまたま誰も
運悪く助けてくれる方もおらず、医局で冷や汗をかきながら唸っていると、小児科同期が先生大丈夫?と
なんだかやばそうだからICUに連絡するねと・・・そこは一番電話をしてはいけない場所ぉぉ〜
と言いつつもストレッチャーに乗せられICUへ搬送。いつものメンバーに囲まれて鎮痛剤も
投与されたのですが、今より30kg近く太っていたので舌根が沈下して呼吸停止しそうになり
ここまでは覚えているのですが、「まともな病院に行きたいぃぃ〜〜〜」と叫んだらしく、
近くの市民病院に救急搬送されたようです。後で伺うと国循に救急搬送されてきても、救急車で
医者が搬送されたことは前代未聞だと言われました。吹田市民病院の泌尿器科では尿路結石だね。
たくさん水飲んでくださいねと、坐薬を処方されて終了。そんなに冷たくしていいのぉぉ〜〜??
と思いながら妻が迎えにきてくれました。それから石が出るのを注意深くみていたのですが、
おそらく油断した時に出たのでしょうか?その後もしばらく血尿が続き、脱水に注意しながら
大阪・国循ライフを過ごしたのでした。