2025.03.12

痩せているのに…

先日外来で、「姉が痩せているのに糖尿病になりました…」と言われた方がいました。恐らく、

糖尿病は生活習慣病であり、太っていたり、甘いおやつが好きだったり、運動しない人がなる病気

というイメージがあるのでしょう。そのように感じておられる方が実際多いようにも感じます。

しか~し、患者さんのなかには標準体重をキープしていてメタボリックシンドロームに縁遠い方々も

大勢おられます。さらに、標準体重に比べて痩せている女性の方が耐糖能障害の割合が7倍高かったと、

研究報告もなされています。つまり肥満だけが原因ではないのです。

糖尿病(2型)は遺伝的要因があり、家族歴も糖尿病のリスクとなるのです。お父さん、お母さん、

祖父母、孫、おじ、おば、おい、めいまでに糖尿病の家族歴があるとリスクが高まるのです。怖っ!!

また、今大丈夫でも上に書いた人たちが糖尿病を発症しているのならば発症リスクに備えるべきです。

糖尿病の治療を20年以上続けていたり、内服薬を3~4剤飲んでいる場合はインスリンの分泌が少ない

ことがあります。そうのような状態では食後の血糖が筋肉に取り込まれない状態になります。そのため、

エネルギーの不足分を補うために体脂肪や筋肉中のたんぱく質が燃やされて痩せていってしまいます。

決して良い痩せ方ではないのです。筋肉量が少ないことも発症リスクを高めてしまいます。

特に太ももの筋肉(大腿筋)は食後の血糖を消費してくれるように働きます。これらの筋肉が衰えると

血糖値が高くなる原因となるのです。筋肉減少⇒高血糖となるのです。「体重は変わっていないよ~」

という方でも、実は筋肉が脂肪に置き換わってしまっている方もおられます。当院で体組成計にのって

みましょうね~。その他にも、脂肪肝になると糖尿病のリスクが高まることが分かっています。

太ってもダメ、瘦せていてもダメ、脂肪肝はなおさらダメ!なんですね。