2025.10.27

私がまさか…肺がん!?

当院ではCTを設置しておりますのですこやか健診の際に胸部レントゲンではなく、

胸部CTを受ける方もいらっしゃいます。この胸部レントゲン検査は、そもそも胸の

検査なので、肺、心臓、大動脈の異常を検出する効果があります。肺がんを見つけるための

検査というイメージをお持ちの方も多いのですが、実は肺結核を見つけるために始まった

歴史のある検査なのです。この検査が始まった時は衛生状態がさほど高くなく、職場内に

結核が持ち込まれると流行してしまうことが懸念されていました。令和の世であっても

結核は撲滅されておらず、かなり数が少なくなったものの、がんなどの異常を見つけるために

用いられるケースが増えてきています。話は戻りますが、CT(スキャン)は高画質なので

大まかな肺がんや病変を診断することができる場合が多い印象です。あくまで胸部レントゲンと

比較しての話ですが・・・なので可能であればCTでの胸部撮影をお勧めします。

私が思うに、今まで異常なかったはずなのに急に新たに異常所見が記載された場合は、少し

早めに病院を受診すべきでしょう。継続して異常を認める場合は、数年に一度主治医に相談する

ことが重要です。放置していたら思わぬ悪化が認められたこともあります。

当院では喫煙者の方、咳がひどい方など胸部CTを勧めて検査をすることがあります。

それで、かなり早期の肺がんを発見することができ、低侵襲の手術を受けることができた患者さんも

おられます。レントゲンで異常があると指摘された時には迷わずいりたに内科でCT!!ですね。