昨日は糖尿病のお話をさせていただきました。

患者さんで境界型糖尿病の方がいらっしゃいました。私「糖質制限がんばってます！」と、

米や麺類、パンなどを含めた糖質を全く摂らない糖質制限ダイエットに頑張っているようです。

たしかに、糖質は米や麺類などに多く含まれていますが、全く摂らないとなると

実は危険なのです。糖質は人間の体を動かすエネルギーになる栄養素で、肝臓や筋肉でグリコーゲン

に変換されて貯蔵されます。それでも糖質が余れば体脂肪として蓄積されるのです。

極端な糖質制限を行うと、体は脂肪を分解してエネルギーに交換します。

これによりケトン体という物質が増えて、体の細胞を傷つけてしまいます。

糖質の摂取を極端に減らして脂質やタンパク質の摂取を増やすことで、栄養バランスが崩れて

コレステロール値が増えて、動脈硬化を起こして血管を痛めたり、腎機能が悪くなったりもします。

結果的には脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性も高まるのです。

糖尿病にはならなかったけど脳梗塞・心筋梗塞になったんだよねーでは済まされません。

糖質を減らしたい人は、ご飯の量を1食90g（お茶碗1杯が150g）までにすると良いと思います。

ですから、丼ものはさけて定食系にするなど、また、主食は米よりも五穀米や玄米、

うどんよりも十割そばなどにすると血糖値が上がりづらく太りずらいです。

食事のとり方もベジファースト（ベジタブルファースト：野菜をまず最初に摂りましょう）で、

野菜→おかず→主食の順に摂取することを心がけると血糖値の上昇を抑制できます。

寝る前3時間の食事やスイーツ摂取もエネルギーが消費されずに太りやすいので

控えるのが望ましいと思います。

以前、私は主食を千切りキャベツにしましたが、顎がつかれただけでした。

継続的にできるダイエットが望ましいことを身をもって知りました・・・