2024.09.04
緊張するとトイレに行きたくなる?
皆さんは、1日にトイレへ何回行きますか?「私は寝ている時に1時間おきに・・・」
という方もおられると思います。実際トイレで悩まれている方は多いのが現実です。
今日は病気の話ではなく、一般論です。
膀胱の容量は人によって異なりますが、250〜600ml程度と言われており、平均470ml
と言われています。成人の場合は1日に1200ml〜1500mlの尿が作られて、膀胱に
200〜300ml程度溜まると尿意を催します。この尿意をコントロールしているのは、
自律神経です。自分の意志ではコントロールできない神経で交感神経と副交感神経に分かれて
相対する役割を果たしながら、体のバランスを取っているのです。交感神経が働いている時には
膀胱も柔軟に膨らんで尿意を感じるまで容量も増えて、尿道もしっかり閉まっています。
膀胱がいっぱいになって尿意が起こり、副交感神経が働くようになると、膀胱の排尿筋が
収縮して尿道の緊張が緩み、排尿の準備が整うのです。排尿の準備が整うと脳の指令で
尿道括約筋が緩んで排尿されます。ですが、緊張することで自律神経のバランスが崩れるのです。
それが、少量の尿でも尿意を感じてしまい、トイレが近くなるメカニズムらしいのです。
膀胱は敏感で、感情の影響を受けやすく、ストレスを感じることで膀胱が収縮するために、
少量でも尿意を感じることになるのです。トイレを我慢する癖がついてしまうと、膀胱炎さらには
腎盂腎炎などの尿路系の感染症のリスクが高くなるので、トイレに行けない環境であれば、利尿作用
のあるカフェイン類を積極的に摂取しないことも重要です。