2024.07.22

美しい女性の胆石

「胆石もちなんだ〜」という方もおられるのではないでしょうか?

私はちなみに胆石持ちです。開業直前に判明して・・・お先真っ暗になったこと

がありました。もちろん、胆石を有していることは多いのでお先真っ暗なんていうと

失礼にきこえるかもしれませんが、直径20mm大の胆石がしっかりとCTに映った時は

胆石発作を起こしたら予約している患者さんに迷惑をおかけするだろうなという気持ちでした。

そうです爆弾を抱えて日々生きているのです。大袈裟すぎますね笑。

ところで、胆石は胆嚢という肝臓で作られた胆汁を溜めておく袋の中にできるものです。

黒い石はビリルビンが中心となった石。白い石はコレステロールが中心となったものです。

胆汁は黄色くて苦いアルカリ性の液体です。消化酵素は含まれません。成分は97%が水。

ビリルビンが0.2%、胆汁酸が0.7%、コレステロールが0.06%です。このビリルビンや

コレステロールなどが、多すぎたり、胆汁の流れが悪くなったり、胆道で炎症を起こしてバランスが

崩れて、沈澱して石となるのです。石が小さいうちは問題ないのですが、大きくなって、胆道の出口に

引っかかると痛みが出てきます。鋭く激しい痛みのようです。患者さんの苦痛を見ているわけで

私も爆弾を抱えると表現してしまうのです・・・

胆汁は脂肪の分解に重要な働きをしており、脂肪の多い食べ物が胃から流れて、十二指腸の粘膜に

触れるとホルモンが出てきて、胆嚢を収縮して胆汁が出てくるのです。その胆汁の中に胆汁酸が

脂肪を溶かして、脂肪の分解をするリパーゼが働きやすくするのです。

胆石症になりやすい人の特徴として古来から4Fがあります。

Fat(肥満)、Female(女性)、Forty(40歳代)、Fair(色白、美しい)が特徴で、

40〜50歳代で肥満傾向の魅力的な女性に多いとされています。

私は肥満の40代しか該当しませんが、しっかり胆石持ちです。