昨日は血管の話を書きましたが、今日も今日も血管に関わる話題です。

みなさんはご自身の耳たぶを鏡で観察したことはありますか？

そうそう、福耳なのよ〜であればいいのですが笑・・・

イヤリングやピアスをしている人は着脱する際に眺めますよね。

実は耳たぶのシワが健康状態を教えてくれることもあるのです。

どんなシワなの？と思われた方、フランクサインと検索してください。

ご自身を鏡で映して右耳であれば、耳の穴から5時方向に、左耳であれば

耳の穴から7時方向に深いシワが出てくるのです。しかもこのシワが見られる人は

見られない人に比べて約3倍心臓疾患で亡くなりやすいというのです。

このシワを見つけたら病気のサインである可能性高く、狭心症・心筋梗塞などの

心臓血管の病気、脳梗塞を含む動脈硬化性の疾患に罹患しやすいのです。

柔らかい耳たぶであれば、脂肪組織も多く毛細血管によって血流も豊富なはずです。

ですが、全身の血管の動脈硬化が進み、耳たぶに向かう血管にも動脈硬化が生じることで

血液の巡りが悪くなり、耳たぶの中の脂肪組織が萎縮してしまうメカニズムが考えられます。

私の読む医学雑誌の総合診療2020年月号にもFrank徴候（寡黙にして雄弁な身体所見）として

記載があります。

芸術作品にもデモステネス（ルーブル美術館）、ハドリアヌス（アテネ国立考古博物館）

ルドビコ・トレビサン（ベルリン絵画館）、ギュスターヴ・フローベール（カルナヴァレ博物館）と

して残されています。ぜひ現地に赴いてみてきてください。でも、遠いな〜〜〜

２１世紀美術館だったらすぐ行けるのに〜と思わず、周囲の方の耳たぶを見てみてください。

決して万能なサインではありませんが、健診を受けていないんだよな〜という方で、あるいは、

胸の調子がおかしいという人にこの耳のシワを見つけたら、当院受診を勧めてください！

隠れた心臓病の早期発見に繋がり、命の恩人になるかもしれませんよ。