肥満の歴史
正常の人に比べて体重、あるいは体脂肪が多い状態を肥満と言います。つまり私のことです。
肥満は身長と比較した体重から求めるBMI(Body Mass Index)の値で診断されます。
BMIは体重を身長(m)を2回割り算した値ですが、正常は22とされています。つまり、
身長170㎝で、体重が70㎏であればBMI=70÷1.7÷1.7で24.2となります。ちなみに、
標準体重を算出するのは、身長mを二乗して22をかけると求められます。
ここ30年間に世界中とくにアメリカを中心とした先進国で肥満の人の増加が著しいことが
問題となっております。摂取カロリーが消費カロリーに比べて多いことが肥満の原因ですが、
加齢とともに代謝が落ちますので若いころのように食べているとどうしても太ってしまいます。
食べる量を調整する仕組みが働くので野生動物には肥満はありませんが、我が家のポンポン
(トイプードル♀)は残念ながら肥満しています。犬もBMIってあるのかなと調べてみると、
①毛の上から肋骨の感触を感じられるか
②ボディコンディションスコア(BCS):見た目で5段階に分けられます
③体型観察 とポンポンには非常に厳しい判定基準があるのです。
そんなポンポンを抱っこしながら見た目じゃないよね~中身だよね~と慰めあう今日この頃です。
さて、肥満の歴史に戻ります。紀元前にサトウキビが発見され、農耕や果樹栽培が行われるように
なると、特に炭水化物を容易に摂取できるようになってから肥満の人が増えてきたようです。
エジプトでは肥満だったと思われる人のミイラが見つかっておりますし、中性ヨーロッパでは
富裕層で肥満、糖尿病などが見られました。肥満の爆発的な増加はココ半世紀のハンバーガーや
コーラなどのジャンクフードの過剰摂取と肉体労働の減少によるものでしょう。
肥満は心臓病、糖尿病、高血圧などの原因となることが明らかで、各国ではその対策に苦慮しています。
以前は日本人の肥満の頻度はそれほどではなかったのですが、近年、成人や小児の肥満の頻度が増加
しています。対策としてはカロリーを制限する食事療法と運動療法が重要です。外科的に胃を小さく
するために胃の中に風船を入れたり、意を手術する手術をして、少し食べただけでも満腹になる
治療を行うこともあるのです。以前私は、東京の瘦身手術で有名なクリニックに電話して手術を受けたい
と相談したことがあります。でもその際にはきっぱり断られてしまいました。なぜでしょうか?
「BMI35以上の人が適応です!」つまりまだ太り足りなかったのです・・・
2025年もポンポンとダイエットを頑張る今日この頃です!