肩こりの原因
肩こりの原因は首から肩、背中にかけての筋肉を慢性的に緊張させることが肩こりの原因と
されます。つまり、ストレスだったり、ショルダーバッグを片方の肩ばかりを使っていたり、
過剰な冷房、なで肩体型なども原因とされております。でも、それだけなのでしょうか?
今時のデジタル眼精疲労も肩こりになるのではないかと私は考えます。
目の疲れは不良姿勢ほど肩こりの原因として認識されていません。姿勢が悪いから、目も疲れて
肩がこるといったように、混同されていることが多いのではないでしょうか。実際は、いい姿勢
でも、不良姿勢でも目が疲れることはあります。現代は疲れ目を自覚している人は大変多いので
はないでしょうか?これは「目を動かさない」ために起こる疲労でデジタル眼精疲労(VDT症候群)
のことを言います。これは、同じ距離でモニターの画面を見続けて、焦点距離が変わらず、
目の周囲の筋肉がこることで、姿勢の良し悪しに限らず目は疲れてしまい肩こりを招くのです。
モニター画面を見ない日はなかなかないと思いますが、興味深い研究結果が報告されていました。
カトマンズ医科大学の医学部の学生を対象とした研究です。コロナ禍でオンライン授業を導入され
208名の学生は平均11.39ヶ月の間、オンライン授業を受けていたようです。オンライン授業開始
後の画面使用時間は1日平均7.93時間となって、以前と比較して91.54%も使用時間が増えました。
この結果、デジタル眼精疲労の有病率は90.8%でした。研究では、デジタル眼精疲労についての
意識を高めて、症状を軽減する習慣を身につけることが重要と啓発しています。
これを見て、パソコンを普段から使っている方は私は、8時間どころじゃないよ〜と思われるかも
しれません。皆さんの目の疲れはきっと自分自身が自覚している以上であると思います。
米国の眼科学会では目の休憩を作業の合間に挟み込むように提案しています。どういうふうに?
「20分・20秒・20フィート」の法則でPC作業を20分間行ったら、20秒間、20フィート
(約6メートル)以上の遠くをぼんやり見るというもので、焦点を調整する目の周囲の筋肉を
リラックスさせて視細胞の機能回復にも役立たせましょう。できることから取り組みましょうね。