2024.03.08

血圧のクスリ、やめたいなぁ~

健康診断などで高血圧を指摘され、当院外来を受診される方もおられます。

血圧が高い人が受診した場合、多くの医師は少なくとも2点を確認します(と思います)。

①高血圧の程度がどのくらいか?

②ほかの病気がないのか?

たとえば、高血圧の程度が高く、糖尿病や慢性腎臓病などの疑いがあれば直ちに

薬物療法を開始します。

私は、上の血圧(医学的には収縮期血圧といいますが)140~150ぐらいであれば

健診やクリニックに受診した際は、(多くの人は)血圧が上昇するのでご自宅での血圧を

測定していただきます。それを家庭血圧と呼んでいます。

『家庭血圧?そんなの血圧計がないと計れないじゃーん!』と言われる人もいます。

その通り!!!血圧計は自前で用意していただくことが原則です。

以前も私は、テルモやオムロンの回し者ではないとブログで書きましたが、

できれば(本当は必ずと言いたいくらいですが)、購入していただき、自分の血圧を

測定し、血圧手帳やアプリにつけていただくことを日課にしていただきたいのです。

特に朝起きて、おしっこを済ませてから一息ついて椅子に腰を掛けて測定していただく。

これをルーチンにしていただきたいです。そして可能であれば、寝る前にも同様に計測。

その記録を見ると、実は血圧は高くない方もおられます。そうなれば血圧の治療は、

必要がないのです。血圧を下げる薬(降圧剤)を、一度医者に処方されると死ぬまで

飲み続けなくてはいけないの?とよく聞かれますが実はそうでもないのです。

「きちんと診てくれないからな~」と思っている方、ぜひ、まずはきちんと血圧を測定

して医者に見せつけてください!お願いします!

その中で、降圧剤をやめることができる人もおられます。

本当に血圧が高いのか、まず自分自身で見極めましょうね。

生活習慣の修正も大事です。日本高血圧学会では以下の6点を修正項目を掲げています。

①食塩制限 6g/日未満

②野菜・果物の積極的接種

③適正体重の維持

④有酸素運動

⑤節酒

⑥禁煙

心配なことがあれば、是非お気軽に当院スタッフにお訊ねください。