認知症リスクを下げる「抗炎症食」
皆さんは「抗炎症食」って聞いたことがありますか?アレルギーなどの炎症反応を生じさせにくい
食物のことです。喘息、皮膚炎、関節リウマチなど炎症性の疾患を持っている方は、普段から食事の
メニューに気をつけていると思いますが、アレルギー体質でなくても抗炎症食は健康に良いと
注目を集めているのです。それは、多くの病気が炎症が原因となっていることが多いからです。
動脈硬化や心筋梗塞が血管に炎症が起きて・・・となるのはなんとなくわかりやすい方だと思います。
糖尿病や肥満、腎機能障害などの代謝性の疾患も慢性的な炎症が病気の原因となっているのです。
意外に思うかもしれませんが、うつ病や統合失調症などの精神疾患、自閉症スペクトラム障害も
脳内の炎症反応が症状の発現や進行に関与していることが指摘されています。
隠れ炎症性疾患の例としてはアルツハイマー型認知症が意外だと思います。近年の研究では、
アミロイドβという不要なタンパク質の脳内の蓄積によりミクログリア(脳の免疫細胞)が、
活性化して炎症を引き起こして、神経細胞を損傷することが発症の原因であるとされています。
昨年の8月にJAMAという医学雑誌に発表された研究ですが、約8万5千人の高齢者を対象として
抗炎症食と認知症リスクの関係を12年間にわたって調査しています。調査中に2%の方が認知症を
発症したのですが、抗炎症食を心がけていると認知症が発症しにくいことがわかりました。
特に肥満、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの代謝性疾患に罹患している人ほど効果が顕著でした。
代謝性疾患はもともと認知症リスクを2.4倍に増やします。炎症性疾患を予防する抗炎症食を
続けることでリスク増加を1.7倍までに抑制できることが明らかになりました。つまり認証リスクを
約3割低下させる計算になります。すごいですね「抗炎症食」!!。ところで何を食べたらいいの?
となりますが、一般的にはイワシやマグロなどのオメガ3脂肪酸を豊富に含む魚、レンズ豆やひよこ豆
などの豆類、ブルーベリーやリンゴなどの果物、ブロッコリーやほうれん草などの葉物野菜、
玄米やオートミールなどの全粒穀物、アーモンドやクルミなどのナッツ、そして良質な脂肪として
エクストラバージンオリーブオイルなどが挙げられます。ぜひ!ご参考にしてみてください!