2025.10.31
赤血球とヘモグロビンで貧血チェック!
健診の貧血検査で特に注目すべきは赤血球数とヘモグロビンです。どちらも低下すると、
ふらつきが生じやすくなったり、転倒リスクが上昇していきます。
赤血球の基準値は、男性400〜539万/μL、女性360〜489万/μLです。それと、
ヘモグロビンの基準値は、男性13.0~16.6g/dl、女性11.4~14.6g/dlです。ヘモグロビンは
赤血球の中にある赤い色素の成分です。このヘモグロビンが酸素と結合することで、体内に
酸素を運びます。したがってヘモグロビンの数値が低下していると貧血だなぁ〜とわかるのです。
ヘモグロビンは10g/dlを切ってくると、ふらつきの症状などが多くなることが知られています。
代表的な病気として、消化管での出血、婦人科疾患、貧血を起こすような血液疾患が隠れている
こともあるのです。大腸がんは腸の中で少しずつ出血をきたすために血管内のヘモグロビンも
低下していきます。貧血は慣れているから大丈夫と言われる方も一定数おられますが、大丈夫
でない症例もあります。そんな時には下瞼のピンク色を常日頃から確認しておくと良いでしょう。
白身が勝ってくると貧血がありそうだと考えましょう。逆にヘモグロビンが多い場合は、多血症
と呼ばれる血液疾患の恐れまあります。基準値を超す場合は精密検査を受けましょう!