2024.02.05
風邪をひかないために
「先生は風邪の予防していますか?」「それはなんですか?」と尋ねられることもあります。
医師は風邪をひかないというイメージ(妄想)があるのかもしれませんね。
たしかに、大学病院に勤務をしていた時はよく風邪をひいていたなと思い返しますが、
開業医になってからは風邪をひくことが極端に少なくなったかもしれません。発熱外来などで
日々、新型コロナウイルス感染症の方、インフルエンザ感染症の方々と接しているにもかかわらず、
いまだウイルスを頂戴したことはありません。今後はわかりませんが・・・
ですが、予防策というものは基本的にはありません(インフルエンザは治療薬を予防として使用する
ことはあります:自由診療)。患者さんの中には「すぐに薬を飲んだり、サプリメントを飲んでいるのでしょう」
と思われる方もおられるかもしれませんが、そんなことは一切ありません。
感染症を避けるためには、マスク、手洗い、しっかりと睡眠時間をとる、体と心に十分な休養をとる、好き嫌いなく
色々な食べ物を食べて栄養の偏りがないように食生活を考えるということが大事でしょうか。
私個人的には好きな食べ物を1週間に1度は食べてよいという決まりで頑張っております。
「風邪の効用」の著者である野口晴哉さんは、「風邪は治療するものではなく、経過するもの」としています。
思い起こせば、私自身風邪をひいていなかったのではなくて、本当はかかっていたのかもしれませんが、
風邪をひいても自然にまかせて経過するものと捉えていたことで、今に至っているのかもしれません。
症状を抑えこむことなく自然の経過を乱さないことこそが、感染症対策の奥義なのかもしれません。
でも、みなさんはお気軽に当院へ受診して下さい(笑)。