2026.01.25

食塩と胃がん

がんは発生する臓器によって原因が異なり、その発症率も国、同じ国の地域でも環境が変われば大きく異なります。東アジアで特異的に多いのが胃がんで、国際比較をしても韓国と日本がずば抜けて多いことがわかります。英国、米国、仏国はとても少ないのです。東アジアでもタイは少ないのですが。胃がんの食事性危険因子は、食塩の過剰摂取、特に漬物や干物などこう食塩食品の過剰摂取であります。一見、韓国の唐辛子が危なく感じますが、国際がん研究機関(IARC)も唐辛子の辛味成分であるカプサイシンを発癌性物質とは認めていません。予防になるのは果物、きのこ、豆腐といった植物性食品です。新鮮な野菜は予防になりますが、漬物はリスクを上げます。韓国の三大食摂取源は多い順に麺類、キムチ、汁物なので胃がんに関連するのはそう食塩摂取量よりも高食塩食品の過剰摂取なので、韓国ではキムチの摂取が胃がんの危険因子の筆頭になるのです。幸い胃がんの死亡率は日本も韓国も大きく減少傾向にはあります。これにはピロリ菌感染率の低下と高食塩食品の摂取量の減少、果物摂取量の増加が寄与したと考えられています。日本でも韓国でもですが、冷蔵庫の普及により塩蔵から冷蔵になったために減塩が進んだため、2013年頃までに1日あたり10g前後に低下しました。この流れの中、韓国人のキムチ離れも進みました。世界保健機関(WHO)は生活習慣病予防のためには減塩目標を1日あたり5g未満としていますが、日本も韓国も道半ばの状況です。このところ発酵食品としてのキムチの機能性に注目した研究が急増して、いつのひかキムチも健康食品と呼ばれる日も来ることを期待しています。ところで、先日長男とデパ地下に行ったところキムチの量り売りがあったので、3000円あげるから買っておいでとお金を渡しました。すると怪訝そうな顔をして戻ってきたのです。3500円と言われたようなのですが、手持ちが3000円しかありませんと言ったら、おまけをしてくれたと言うのです。恥ずかしい思いをしたと文句を言っていました。キムチって意外と高価なのですね。ありがたく頂きました。美味しかったです。