2026.01.26

高血圧治療→高血圧管理・治療

昨年8月に高血圧治療ガイドラインが6年ぶりに改定されました。ガイドラインの名称にも治療だけではなく、高血圧になって治療する以前に「管理」することが必要との思いで管理・治療ガイドラインとなっているそうです。治療を行う医療者だけではなくて、全ての人にご自身の血圧に関心を持っていただき予防と対策に取り組んでもらうことが狙いなのです。「あなた、高血圧ですよ!」と診断される基準は2019年版と変わらず140/90mmHg以上(家庭血圧135/85mmHg以上)ですが、治療の目標を、年齢や持病に関わらず130/80mmHg未満(家庭血圧125/75mmHg未満)に統一してシンプルになったのです。以前は75歳以上の高血圧患者や脳卒中にかかったことのある高血圧患者、糖尿病を合併している高血圧患者のいずれにおいても130/80mmHg未満を目標にした治療の方が、それ以上を目標にした治療よりも脳卒中や心臓病の発症・再発を抑制できるという研究結果を踏まえてのことです。その上で、高齢者や持病のある方は体調変化に注意しながら治療を進めるように記載してあります。高齢者は同じ年齢であっても個体差が大きいので健康度はもちろんなのですが、フレイルや要介護といった健康状態に応じて目標値を個別に設定すべきなのです。また、大事なのは共同意思決定です。知っていますか?私が、「血圧下げたいんでしょ!これ飲んどいて!」で外来を終わらすのではなくて我々医療者と患者さんがよく話し合って共同で治療方針を決めることになります。高血圧は自覚症状がほとんどないので長期にわたって治療を継続しなくてはならないので十分なコミュニケーションを取り続けることが大切です。高血圧の薬(降圧剤、利尿剤など)の効果副作用について疑問や不安をなくして、降圧目標値を共有して治療の中断を防ぐことが、患者さんの血圧管理に大いに役立つのです。外来途中中断も高血圧、脂質異常、高尿酸血症の方々が多い印象です。皆さんは通院していますよね??