2025.05.08

1、2、3、ダーーー!!

”3”という数字はなんとも不思議な数字だといつも思っています。「三種の神器」とか「三位一体」とか

古今東西、3という数字に特別な意味があり、魅力を感じていたに違いないと思うのです。

英語でもone,two,three and many つまり3までとそれ以上のその他大勢、多数といった捉え方です。

オリンピックも3位までは表彰台ですし、日本でも上中下とか松竹梅などの3つに分けて評価する発想が

根強いと思います。面白いですね〜

我々医療の世界でも「死の三徴候」があります。つまり①呼吸停止、②心拍停止、③瞳孔散大の3つを

指します。このように3つの徴候がある場合はトリアス、つまり、3大徴候と呼ばれてきました。

ラテン語(医学用語の語源はラテン語が多い)で”3”を意味するtrias(トゥリアス)が語源です。

トリアスという単語はみなさんにはお馴染みではないと思うのですが、トリアージという言葉であれば

一度聞いたことがある方もいらっしゃるのではと思うのです。このトリアージtriageはフランス語で

選別を意味するtriageからの借用です、、フランス語の発音でトゥリアージュですが、英語では

トゥリアージと発音するのです。tri-は3を意味するので、triageの語源を「3つに分けること」に関係

があるのかもしれません。災害医療、特に大規模災害などでは、トリアージタグという色の変化が

あるのです。赤:最優先治療群、黄:非緊急治療群、緑:軽処置群と3群に分けられています。

結局のところなぜ3つか?と言われると、実用的には3つまでしか覚えていられないからかも・・・。

アントニオ猪木の1、2、3ダ〜はただのリズム合わせだと思います。(笑)