2025.03.20
1日1万歩に科学的根拠なし!
健康を維持するうえで大事なことってなんだと思いますか?と伺うと多くの人は食事、運動、睡眠、
精神状態とお答えになる人が多いと思います。私もそう思います。ですが、この4つの要素を実際に
うまくマネージメントできている人は意外に少ないのではないでしょうか?
特に運動、健康に良いことに異論はないはずです。ただしそれを実践する、できているかは別問題です。
頭では理解できていても時間が取れず、あまり運動できていない方が多いのではないでしょうか?
運動する目的も、痩せるためとか、ストレス発散のためとかいろいろあると思いますが、一番の理由は
「病気になりたくない!」のではないでしょうか。では、どれくらい歩けば病気にならないのか?
「1日1万歩」というのは実はエビデンスが示されているわけではなく、一人歩きしてしまい、世界中に
広まってしまったと言われています。2019年5月にハーバード大学から報告された研究結果には、約
1万7千人の高齢女性(平均72歳)に加速度計をつけてもらい歩数を測定し、追跡したところ、歩数が
多い人ほど死亡率が高いという結果でした! ショッーーーーク!!! なんで~じゃないですか?
2020年3月に発表された研究では7500歩より多く歩くことでさらに健康上のメリットがあることが
わかったのです。さらに1日1万2000歩以上歩いても健康上のメリットは少なさそうなのです。
つまり1日1万歩神話は必ずしも正しくなく、もっと少ない歩数でも健康上のメリットは大きいのです。
これらは米国人のデータであって日本人では結果が異なる可能性もあります。それでも自分たちの
生活習慣を見直すとっかかりには十分すぎるデータなのではないでしょうか?