テレビのCMでも見かけた方はおられると思います。DJ KOOさんが出演しています。

脈のリズムが不規則なのは、心房細動のサインかも？ということで、自分で検脈をしようと

促す日本心臓財団が支援しているCMなのです。

心房細動といえば小渕恵三元首相や読売巨人軍の長嶋茂雄元監督が有名です。

この心房細動のなにが問題なのか？ということに疑問をお持ちではないでしょうか？

心房細動の症状としては、動悸やふらつきです。脈が不規則なので、心拍と心拍の間が伸び過ぎてしまうと

脳への血流が落ちて、失神してしまうこともあります。一過性の心房細動では全く無症状の方もおられます。

１番の問題点は心房内の血流が滞ることで左心房（左心耳）に血の塊（血栓）ができやすくなり、

その血栓が左心耳から剥がれて動脈を通って脳に達して脳梗塞を起こす危険性が高いことです。

心房細動がある人はない人と比較すると、脳梗塞を発症する確率が約５倍高いと言われております。

心房細動による血栓が原因で突然発症する脳梗塞は、アテローム血栓性脳梗塞やラクナ梗塞のゆっくりと進行する

脳梗塞よりも、大きな血管が一瞬にして閉塞するので梗塞を起こす範囲も広く重症化しやすいのです。

突然死の可能性もありますが、言語障害や四肢麻痺（多くの場合片側の麻痺）などの重篤な後遺症を残すこともあるのです。

心房細動による心原生脳梗塞は、上記の理由で健康寿命を縮めてしまいかねません。そのため、心房細動の

早期診断と治療、生活習慣病コントロールが重要です。

血眼で心房細動を見つけるのならば、24時間のホルター心電図を装着することをお勧めします。

すでにアップルウォッチをつけているよという方であれば、モニタリングされているのでやや安心です。

一番お金のかからないのは、日頃から検脈をする事に限ります。右利きの方であれば、

右手の人差し指、中指、薬指を左手の手首の親指側にそっと添えてください。拍動する脈がわかると思います。

リズムを確かめてください。大体、等間隔であればOK。バラバラであれば受診してください。又、15秒間で

何回拍動しているかで４倍すると１分間の脈拍数がわかります。100回/分を越すと頻脈となります。

50回未満であれば徐脈と呼ばれます。　さぁ皆さんも、今日からEZ Do検脈！！