2025.10.07

Karaoke

皆さんはカラオケ好きですか?私は音痴なので好んで歌いません。特に人前では。

でも、なぜかテーマソングを即興で作ったりするので、ギダ・タローみたいだねと

家族からは言われます。特にCMソングが得意分野です。笑  冗談はさておき・・・

人間の脳特に大脳は左半球と右半球に分かれていて左右対称をなしています。その働きは

左脳(左半球)は言葉を話したり理解する、論理的、数学的な考えをするなどです。

一方、右脳(右半球)は物体の認知、直感的、総合的にものを考える、創造的な考え、

音楽や芸術の理解などが主な働きといわれています。運動面で見ると右の手足を動かす

命令は左脳、左手足は右脳の指令が必要なのです。脳卒中やその他脳の病気で左脳に障害が

起きて、右手足の不自由な人で言葉が出なかったり、よく会話するのですが、支離滅裂で何を

行っているのかわからない人がいます。この状態を失語症と呼び、前者を運動失語、後者を

感覚失語と称します。運動失語の方は、他の人たちが話すことを全て理解できながらも、

自分の伝えたいことを話すことができないので、本人の苦しみは非常に切実なものでしょう。

そのことで悔しくてイライラしたり、涙を流すことも多いことでしょう。

ところがです!重症の運動失語で全く喋ることができない人でも、カラオケでかつてご自身が

得意だった曲を歌ってもらうと、メロディーばかりではなく、歌詞も見事に出てくることがあるのです。

これは音楽が右脳で理解、再生が可能であることによります。メロディーに乗った歌詞は一種の

信号のようなもので、曲と一緒に出てきますが、それを利用してコミュニケーションははかれません。

ですが、自分が歌うことができる!!となると本人の自信となる意欲も出てくるのではと考えます。

カラオケは、失語症の方にとっては心の安らぎとなり得る大切な手段で、大いに推奨したいものです。

それにしても、カラオケが一筋の光になるとは・・・