胸部レントゲン異常

胸部レントゲン(X線)検査とは

胸部レントゲン検査は、背部からX線を照射して胸の画像を取得し、肺や心臓、大動脈などに異常がないかを調べる検査です。

骨や脂肪、水分など、体内の組織によってX線の通りやすさに差があることを利用して、各組織を通過したX線の量の違いをモノクロ画像として写し出します。空気などのX線が通過しやすい部分は黒く、骨などのX線が通過しにくい部分は白く表れます。

胸部レントゲン検査は、胸部に腫瘤や影が無いか、心臓が肥大していないかなどを調べ、少しでも異常と疑われる場合は「要精査」と判断されます。

胸部レントゲン検査で異常がみとめられた中で、肺がんなどの重篤な疾患が見つかったケースは全体の数%程度ではありますが、検査で異常がみられたら速やかにCTによる精密検査を受けましょう。

胸部レントゲン E判定 となった場合

健診で「異常影あり」とするとき

健康診断などで撮った胸部レントゲン写真の結果、「異常影あり」や「E 判定」、「要精密検査」と書かれていると、肺ガンではないかと心配されるのではないでしょうか?

胸部レントゲン写真は、左右の肺を見比べたり、他の人のX線写真と比較したりして、もし霧がかかったような場所が1cmでも見つかった場合に、E判定(要精査)と判断されます。

E判定でも、異常がない人もいる

当院では、健康診断で要精査判定だった人が多数受診されます。しかし、CTで見てみると、異常がない人も少なくありません。

当院ではすぐに胸部CTを撮影、結果をすぐに説明し、ご来院してから約1時間後にはほとんどの方が安心して帰宅されていきます。

健診の結果に不安な方は、まずはご相談ください

「胸部レントゲン E判定」でも、それはただ骨や血管が重なって見えているだけかもしれません。実際、当院にはそのような方が多く受診されます。

健康診断はスクリーニングが目的です。少しでも異常を疑う所見があれば、正常も含めて多くの人をE判定にします。その一部でもよいので、肺がんや肺結核などの病気の人が見つかれば、健康診断として意味があるのです。

健診で「異常影」が見つかったらCT検査を受けましょう

健康診断の胸部X線写真で「異常影」が見つかった場合、CT検査を受けることが大切です。

胸部レントゲン写真で異常影が見つかった場合は要精査と判定されますが、この段階ではまだ病気かどうかはわかりません。人間の体は3次元なので、2次元のX線写真だけで正確に観察することは難しいのです。

CT検査では、体を1-5mm間隔のスライスにして、100-200枚の断層写真を撮影します。これにより、1枚のX線写真と比較すると診断の精度が格段に良くなります。

CT検査のメリット

X線写真で指摘された影が、本当に肺の中にあるのか、ただの骨の重なりなのか、CTで明らかにすることができます。現在、陰影の存在を診断する医療機器として、CTより優れたものはありません。

胸部レントゲン写真で要精査と言われた場合は、迷わずCT検査を受けることをおすすめします。

CT完備 – 即日検査に対応、放射線専門医による二次読影も

金沢市・白山市でCT検査をご希望の方

いりたに内科かかりつけクリニックでは、CTを完備しており、即日検査に対応しています。検査結果は撮影当日にご説明可能です。また、放射線専門医によりCT検査結果の二次読影も行っており、もし緊急性があれば後日お電話でお知らせいたします。

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